パンの丸山桂里奈に祝福される松浦悠士
和歌山競輪の開設70周年記念(GⅢ)和歌山グランプリは13日12Rで決勝戦が行われ、松浦悠士(29=広島・98期)が昨年9月の富山以来、4度目の記念Vを決めた。
稲毛―村上―菅田―佐藤―大槻―内藤―松浦―渡部―桑原で周回。残り2周で松浦―渡部―桑原が上昇すると打鐘前に菅田―佐藤―大槻―内藤が松浦を抑え込む。松浦は車を下げる。打鐘で菅田―佐藤―大槻―内藤で先行態勢に入ったが、稲毛―村上がスピード良く菅田を叩きに行く。抵抗する菅田を最終1コーナーすぎにかわした稲毛―村上が2車で出切る。3番手は菅田がキープして松浦は7番手。
最終バック7番手から仕掛けた松浦がスピードに乗って前団に迫る。菅田を乗り越え、稲毛と車間を空けていた村上の横もあっさり通過していく。最後は迫る渡部を振り切ってゴールを駆け抜けた。ゴール後に右手を突き上げてガッツポーズを決めた松浦。S級S班として初めてマークした1着が記念勝利となった。
「前の位置が欲しかったけど取れなくて。それでも、一度は動いて前に出れば一緒だと早めに行った。その後、菅田さん、稲毛さんと踏み合いになって2人とも脚を使っていた感じ。ここぞという時にうまく勢いをつけて仕掛けられた」と松浦は笑顔で振り返った。昨年は小倉競輪祭で初タイトルを獲得してグランプリ出場を果たした。今年の目標は「昨年よりもいい一年にしたい」。貪欲に勝利を狙っていく。そして「暮れのグランプリに出られるように頑張る」と力を込めた。
1着松浦の次回斡旋は高松記念(30日~2月2日)、2着渡部は防府FⅠ(22~24日)、3着大槻はいわき平記念(23~26日)。
♤松浦 悠士(まつうら・ゆうじ)1990年(平2)11月21日、広島県生まれの29歳。競輪学校時代は19勝を挙げ在校13位。10年7月に98期生として熊本でデビュー。19年12月27日からS級S班。通算成績は828走、216勝、2着150回。1㍍68、73㌔、血液型はO。